「米国株を買うなら楽天証券とSBI証券、どっちがいい?」——ネット証券の2強なので、迷う人がいちばん多い組み合わせです。ところが2026年9月時点の公表情報を並べると、NISAの売買手数料・課税口座の手数料率・リアルタイム為替の手数料は、ほぼ横並びになっています。
では何で選べばいいのか。この記事では、同じ「月5万円の米国株」を買う手順まで追いかけて、差が出る3つの場面(円のまま買うか・つみたての頻度・ポイントと経済圏)を整理します。50代で退職金の一部を米国ETFに振り向けたい人にも、判断の順番が分かるように書きました。




📑 目次
結論:手数料は引き分け。差は「買い方」と「経済圏」で出る
ざっくり結論(2026年9月時点の公表情報をもとに整理)
- NISA成長投資枠の米国株・米国ETFの売買手数料は、両社とも0円
- 課税口座の手数料は、両社とも約定代金の0.495%(税込)・上限22米ドルで同じ
- リアルタイム為替の米ドル/円は両社とも0銭。一方、円のまま買う「円貨決済」は定時為替となり、0銭の対象外(片道25銭)
- つみたての頻度はSBI証券が毎日・毎週・毎月、楽天証券は毎月(日付指定)か毎週(曜日指定)
- 楽天証券は楽天ポイントを米国株の買付に使える(円貨決済のとき)。楽天経済圏の人は管理がまとまる
→ 「毎日コツコツ・銘柄を広く探したい」ならSBI証券、「楽天カード・楽天銀行を使っていて1社にまとめたい」なら楽天証券。どちらを選んでも、先にドルへ両替してから買う習慣を付ければ為替コストはほぼ0円です。
まず全体像|2社の米国株サービスを並べる
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| NISAの売買手数料 | 0円 | 0円 |
| 課税口座の手数料 | 0.495%(上限22ドル) | 0.495%(上限22ドル) |
| リアルタイム為替(米ドル/円) | 0銭(買い・売りとも) | 0銭(買い・売りとも) |
| 円貨決済(定時為替) | 片道25銭 | 片道25銭 |
| 取扱銘柄数 | 5,000銘柄超(主要ネット証券トップ水準) | 約4,500銘柄 |
| つみたて機能 | 定期買付(毎日・毎週・毎月) | 米株積立(毎月・毎週) |
| ポイントで買付 | ― | 楽天ポイント可(円貨決済時) |
※2026年9月時点で各社が公表している情報をもとに当ブログが整理。取扱銘柄数は各社の公表値(楽天証券は2026年6月時点)。手数料・サービス内容は変更される場合があります。
表の上半分はほとんど同じです。米国株の手数料は、ネット証券各社の値下げ競争で横並びになりました。SBI証券は2023年12月1日から、リアルタイム為替の米ドル/円を片道25銭から0銭に引き下げています(SBI証券 2023年11月30日プレスリリース)。楽天証券も2023年12月から同じくリアルタイム為替を0銭にしました。




差が出る場面①:円のまま買うと年1,000円の差
米国株を買うには、円を米ドルに替える必要があります。やり方は2つです。
- 外貨決済:先にリアルタイム為替で円をドルに替えておき、そのドルで買う。為替手数料は両社とも0銭
- 円貨決済:日本円のまま注文を出し、証券会社が定時為替でドルに替える。為替手数料は片道25銭
※1ドル=150円・買付時のみの概算。手数料は変更される場合があります。
片道25銭は、1ドル=150円なら投資額のおよそ0.17%です。月5万円(年60万円)なら年およそ1,000円、300万円をまとめて買えばおよそ5,000円。どちらの証券会社を選ぶかより、「円のまま買うか・ドルにしてから買うか」のほうが差が大きいのです。




ここで50代が意識しておきたいのは、売るときも同じということです。ドルを円に戻すときも、リアルタイム為替なら両社とも0銭。60代以降に取り崩すときの手順として、今のうちに「ドル→円は自分でリアルタイム為替で替える」と覚えておくと損がありません。
差が出る場面②:つみたての頻度と設定の自由度
NISAの成長投資枠で米国ETFを毎月コツコツ買いたい人にとって、実際に毎月使うのは「つみたて機能」です。ここは両社で設計が少し違います。
※2026年9月時点。サービス内容は変更される場合があります。
SBI証券は「毎日」まで選べる
SBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」は、毎日・毎週・毎月から選べ、一定株数か一定金額で買えます。ボーナス月の増額も設定できます。買うタイミングを分散させたい人には選択肢が多い設計です。
楽天証券は「毎月の日付」か「毎週の曜日」
楽天証券の「米株積立」は、毎月(1〜28日の日付指定)か毎週(曜日指定)。金額指定か株数指定を選べ、予想約定金額3,000円超から設定できます。円貨決済なら楽天ポイントも使え、楽天銀行のマネーブリッジで自動入金されるので、口座に現金を入れておく手間が少ないのが強みです(楽天証券「米株積立」サービス概要)。
注意したいのは、両社とも金額指定は「その金額で買える株数」を発注する方式だという点です。1株未満は買えないので、1株の値段が高いETFを月1万円で積み立てようとすると、買えない月が出ます。月の積立額は、買いたいETFの1株の値段より十分大きくしておきましょう。




差が出る場面③:ポイントと経済圏、50代の管理のしやすさ
手数料がほぼ同じなら、最後に効いてくるのは「ふだん使っているサービスとのつながり」です。
- 楽天証券:楽天ポイントで米国株が買える(円貨決済時)。楽天カードのクレカ積立(投資信託)、楽天銀行のマネーブリッジと1つにまとまる
- SBI証券:銘柄数が多く、上場したての米国株も積極的に採用。三井住友カードのクレカ積立(投資信託)やVポイントとつながる
50代にとっては、口座を増やしすぎないことも大事な判断材料です。NISAの口座は1人1社。退職後の取り崩しや、万一のときに家族が手続きすることまで考えると、投資信託のクレカ積立と米国株を同じ会社にまとめておくほうが、あとで見返しやすくなります。NISA全体の比較は楽天証券 vs SBI証券|新NISAで選ぶなら結局どっち?で整理しています。



なお、NISAで米国株や米国ETFを持っても、配当には米国で10%の税金がかかり、NISAでは取り戻せません。これは楽天証券でもSBI証券でも同じです。詳しくは新NISAでも米国株の配当は10%取られるで解説しました。NISAの制度そのものは金融庁のNISA特設ウェブサイトで確認できます。
50代の選び方|3つの質問で決める
- 楽天カード・楽天銀行をすでに使っている? → はいなら楽天証券。ポイントとマネーブリッジで管理が1つにまとまる
- 三井住友カード・Vポイントを使っている? → はいならSBI証券。投資信託のクレカ積立と同じ会社にそろえる
- どちらでもない/米国株を毎日コツコツ・幅広く探したい? → SBI証券。定期買付の頻度と銘柄数に余裕がある
どちらを選んでも、「先にドルに替えてから買う」「円に戻すときもリアルタイム為替を使う」の2つを守れば、為替コストはほぼ0円にできます。ほかの証券会社との米国株比較はマネックス証券 vs 楽天証券の米国株、moomoo証券 vs SBI証券の米国株で扱っています。



楽天証券・SBI証券の口座はハピタス経由で
結論として、楽天経済圏なら楽天証券、それ以外ならSBI証券が自然な選択です。どちらも口座開設・維持は無料で、ポイントサイト「ハピタス」を通すと、公式の特典とは別にポイントが付きます。ハピタスの掲載額は、SBI証券が口座開設+条件達成で13,000pt(2026年10月3日時点)、楽天証券が口座開設+30日以内の5万円以上入金で13,000pt(2026年9月30日時点)です。還元額と条件は時期で変わります。
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まとめ
この記事の要点
- NISAの米国株売買手数料は両社とも0円、課税口座も0.495%・上限22ドルで同じ
- リアルタイム為替は両社とも0銭。円貨決済(定時為替)は片道25銭で、月5万円なら年約1,000円の差
- つみたてはSBI証券が毎日・毎週・毎月、楽天証券は毎月(日付)・毎週(曜日)
- 楽天証券は楽天ポイントで米国株が買える。SBI証券は銘柄数に余裕
- 50代は「ふだんの経済圏」と「口座を増やしすぎない」で決めるのが現実的
米国株の口座選びは、数字の上ではほぼ引き分けです。だからこそ、自分の生活に近いほうを選んで、あとは両替の手順だけ守る。それで十分です。一緒にコツコツやっていきましょう!
※本記事は2026年9月時点の楽天証券・SBI証券の公表情報にもとづく一般的な解説であり、特定の金融商品の購入を勧誘するものではありません。手数料・為替手数料・キャンペーン・ポイントサイトの還元額は変更される場合があります。最新の情報は必ず各社公式サイトでご確認のうえ、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。投資は元本割れのリスクがあり、米国株には為替変動のリスクもあります。








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