50代になると、家の中に「使わないのに捨てられないもの」が確実に増えます。子どもが置いていったゲーム機、着なくなったスーツ、押し入れの奥のカメラ。これを現金化して新NISAの積立に回す——投資原資をゼロから作る方法として、これほど現実的なものはありません。
問題は「どこで売るか」です。メルカリと楽天ラクマでは、同じ物を同じ値段で売っても手取りが変わります。しかもラクマの売上金は楽天キャッシュ経由で、そのまま楽天証券のつみたてに充当できます。この違いは、50代の家計にとって決して小さくありません。



📑 目次
結論:年に数回ならメルカリ、毎月コンスタントに売るならラクマ
先に結論をお伝えします。
- メルカリの販売手数料は一律10%。振込手数料は200円(お急ぎ振込はさらに200円)
- ラクマは4.5%〜10%の6段階。前月26日〜当月25日の販売回数と販売金額の両方を満たすと翌月の料率が下がる
- 年に数回の断捨離レベルなら、ラクマも10%のまま。この場合は売れやすいメルカリが有利
- 月10回・10万円を売れる人なら手数料4.5%。同じ月商10万円で手取りが月5,700円(年68,400円)変わる
- ラクマの売上は楽天キャッシュに手数料無料でチャージでき、楽天証券のつみたてに回せる。振込手数料を払わずに投資へ直行できる
- ただし利用者数はメルカリ約2,300万人 vs ラクマ約900〜1,000万人。売れるスピードはメルカリが上
手数料だけで決めると失敗します。売れなければ手取りはゼロだからです。順に見ていきましょう。
メルカリ vs ラクマ|手数料と使い勝手を並べて比較
※手数料・サービス内容は変更される場合があります。必ず各サービスの公式情報をご確認ください。
手数料は「販売手数料+振込手数料」でセットで見る
フリマアプリの手数料は2段階です。①売れたときに引かれる販売手数料と、②売上金を銀行口座に移すときの振込手数料。多くの人は①だけを見て比較しますが、②を含めないと実際の手取りは出ません。
メルカリは販売10%+振込200円。ラクマは販売4.5〜10%+振込210円ですが、楽天銀行あてで1万円以上なら無料、さらに楽天キャッシュへのチャージなら金額を問わず無料です。ここがラクマの構造的な強みになります。
利用者数の差は「売れるスピード」の差
一方でメルカリの強みは規模です。月間利用者数はメルカリが約2,300万人、ラクマは約900〜1,000万人と、およそ2倍以上の開きがあります。
これは「出品してから売れるまでの日数」に直結します。手数料が5.5ポイント安くても、3か月売れ残れば手取りはゼロのまま。50代の断捨離は「早く片づけたい」という動機も大きいので、この差は数字以上に効きます。
ラクマの6段階手数料|4.5%にするには何をすればいいのか
ラクマの販売手数料は10%・9%・8%・7%・6%・4.5%の6段階。判定期間は前月26日〜当月25日で、販売回数と販売金額の「両方」を満たすと翌月1日から料率が下がります。
- 10%:基準(条件を満たさない場合)
- 9%:月4回かつ5,000円以上
- 8%:月6回かつ1万円以上
- 7%:月8回かつ3万円以上
- 6%:月10回かつ5万円以上
- 4.5%:月10回かつ10万円以上
※判定は毎月リセットされ、条件を外れた月は10%に戻ります。条件・料率は変更される場合があるため、必ずラクマ公式の最新情報をご確認ください。
50代にとってのハードルは「回数」のほう
注目すべきは金額より回数の条件です。7%以上を狙うなら月8〜10回、つまり週に2〜3個は売り続ける必要があります。
1回の断捨離で10点まとめて出品するのは簡単ですが、それを毎月続けられるかは別問題です。家の中の不用品は有限だからです。「押し入れを空にする1〜2か月」だけ料率が下がって、その後10%に戻る——これが多くの人に起きる現実的なパターンでしょう。

月商別に手取りを計算|差は年2,400円〜68,400円
実際にいくら違うのか、3つのケースで計算しました。ラクマ側は楽天キャッシュへのチャージで振込手数料ゼロ、メルカリ側は振込200円という前提です(送料・梱包費は考慮していません)。
※送料・梱包費・仕入原価は含めていません。ラクマの料率は前月実績の条件を満たした場合の値です。
- 月3万円(月3回売る/ラクマは10%のまま):メルカリ26,800円 vs ラクマ27,000円 → 差は月200円(年2,400円)。ほぼ互角
- 月5万円(月10回売る/ラクマ6%):メルカリ44,800円 vs ラクマ47,000円 → 差は月2,200円(年26,400円)
- 月10万円(月10回売る/ラクマ4.5%):メルカリ89,800円 vs ラクマ95,500円 → 差は月5,700円(年68,400円)
「年に数回だけ売る人」にとって差はほぼない
ここが本記事でいちばんお伝えしたい点です。月3万円ケースの差は年2,400円。手数料をどれだけ気にしても、この程度にしかなりません。
大半の50代はこのゾーンにいます。だとすれば、選ぶ基準は手数料ではなく「早く確実に売れるかどうか」——つまりメルカリで問題ない、という結論になります。
ただし月10万円ゾーンは景色が変わる
一方、退職や引っ越しで大量に処分する時期、あるいは趣味のコレクションを整理する場合は、月10万円の売上は十分に起こりえます。ここでの年68,400円は新NISAの積立を月5,700円上乗せできる金額。無視できません。

手数料より大事なこと|「売れなければ手取りはゼロ」
手数料の議論に夢中になると見落とすのが、そもそも売れるかどうかです。10%と4.5%の差は5.5ポイント。でも売れ残れば手取りは100%失われます。この非対称は覚えておいてください。
- ①写真:明るい場所で複数枚。傷や汚れも隠さず写すと、値下げ交渉とトラブルが両方減る
- ②価格:同じ商品の「売れた履歴」を検索して、実際に売れた価格帯に合わせる。相場より高い出品は永遠に売れない
- ③送料込みにするか:送料別の出品は敬遠されやすい。送料込みにして、その分を価格に乗せるほうが売れやすい
- ④出品するタイミング:人が見ている時間帯(夜)に出す。売れ残ったら再出品して新着に戻す
特に③の送料は50代がつまずきやすいポイントです。送料と梱包費を引くと手数料より大きなコストになることがあります。1,000円で売れても、送料500円・梱包100円・手数料100円なら手取りは300円。安いものを大量に売るより、多少高くても確実に売れるものを選ぶほうが、時間あたりの効率は圧倒的に高くなります。
売上金を新NISAにつなぐ導線|楽天キャッシュという抜け道
ここからが本題です。せっかく作ったお金を、生活費に溶かさず投資に回す仕組みを作ります。
ラクマ → 楽天キャッシュ → 楽天証券
ラクマの売上金は楽天キャッシュへ手数料無料でチャージできます(手動チャージのほか、本人確認済みなら取引完了時のオートチャージも用意されています)。そして楽天キャッシュは楽天証券の投資信託つみたての決済に使えます。
- ①ラクマで売る → 売上金が貯まる
- ②楽天キャッシュへチャージ → 手数料無料(振込申請の210円が不要になる)
- ③楽天証券で楽天キャッシュ決済のつみたてを設定 → 毎月自動で買い付けられる
- 結果として「不用品が投資信託に変わる」流れが自動化される
※楽天キャッシュへのチャージ条件、楽天証券のつみたて設定可否・還元条件は時期により変更される場合があります。実行前に必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。なお、楽天キャッシュにチャージした売上をラクマの売上金残高に戻すことはできません。
楽天キャッシュ決済と楽天カード決済の使い分けは楽天カード決済 vs 楽天キャッシュ決済|50代の新NISAつみたては月10万円をどう埋める?で詳しく整理しています。
メルカリの場合は「手動で仕組みにする」
メルカリの売上金は、メルペイ残高として使うか振込申請するかになります。証券口座への直通ルートはないので、振込申請 → 証券口座へ入金、という手動の流れになります。
ここで大事なのは「売上金を貯めっぱなしにしない」ことです。売上金は使い道が自由なぶん、コンビニや外食で溶けます。1万円たまったら振込申請、月末に証券口座へ移す——ルールを決めておくだけで結果が変わります。
月3万円を積み立て続けたらどうなるか
※毎月3万円を年利回り3%(コスト・税引後)で運用できたと仮定した月複利の簡易試算です。実際は相場変動により結果が大きく変わり、元本割れの可能性もあります。
月3万円を年3%で積み立てた場合の試算です。10年後で約419万円(元本360万円)、15年後で約681万円(元本540万円)、20年後で約985万円(元本720万円)。
もちろん不用品は有限なので月3万円を20年続けるのは非現実的です。ただ「最初の1〜2年、給料に手をつけずに積立を始められる」という点にこそ価値があります。投資は始めてしまえば続けやすくなるもので、いちばん高い壁は最初の一歩だからです。
50代の実務|何から売るか、確定申告は必要か
最初に売るべきは「高く・早く売れるもの」
- 使っていない家電・ガジェット:型落ちスマホ、タブレット、カメラ、ゲーム機。需要が安定していて単価も高い
- ブランド品・時計・アクセサリー:ラクマは高単価が売れやすいとされる。付属品や箱があると価格が上がる
- 趣味の道具:ゴルフクラブ、釣具、楽器、鉄道模型。買い手の目的が明確で売れやすい
- 本・CD・DVD:単価は低いがラクマの「販売回数」条件を満たすには使いやすい
- 逆に売りにくいのは大型家具・大型家電。送料が高すぎて手取りが残らない
確定申告は必要か
ここは50代からよく質問を受ける点です。生活用動産(自分が使っていた衣類・家具・家電など)を売った場合の所得は、原則として課税されません。したがって、家の不用品を処分しただけなら基本的に申告は不要と考えて差し支えありません。
ただし注意すべき例外があります。
- 1個または1組の価額が30万円を超える貴金属・書画・骨とうなどを売った場合
- 転売目的で仕入れて売った場合(これは生活用動産の売却ではなく、事業所得または雑所得にあたる)
- 会社員で、副業などの所得が年間20万円を超える場合
※税務の取り扱いは個別事情により異なります。判断に迷う場合は国税庁の公式サイトで最新情報を確認するか、税務署・税理士にご相談ください。
不用品の処分と副業の線引き、副業全般の始め方は元手ゼロで始める簡単副業5選|メルカリ・アフィリエイトでファーストキャッシュを作るで整理しています。

メルカリは一律10%+振込200円、ラクマは4.5〜10%の6段階+楽天キャッシュなら振込無料。月3万円クラスなら差は年2,400円で、売れやすいメルカリで十分。月10回・10万円を売るなら年68,400円の差がつきます。ただし本当に効くのは手数料ではなく、「売れた分をそのまま新NISAに流す導線を作れるか」のほうです。
楽天キャッシュ経由の導線を使うなら、受け皿になるのは楽天証券です。これから口座を開くなら、ポイントサイトを経由するだけで開設分の還元が上乗せされます——不用品の売上と同じく、これも「給料に手をつけずに作る種銭」です。
そして家の中の不用品はいずれ尽きます。売るものがなくなったあとも積立を続けたいなら、次は「時間を売る」段階。在宅でできる案件が集まるクラウドソーシングは、50代でも始めやすい入口です。
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まとめ:家の中の「眠っている資産」を動かす
- メルカリの販売手数料は一律10%、振込手数料200円(お急ぎ振込はさらに200円)
- ラクマは4.5%〜10%の6段階。前月26日〜当月25日の販売回数と販売金額の両方を満たすと翌月適用
- 4.5%の条件は「月10回かつ10万円以上」。判定は毎月リセットされ、外れると10%に戻る
- ラクマは楽天キャッシュへ手数料無料でチャージでき、楽天証券のつみたてに充当できる
- 月3万円クラスなら差は年2,400円。この帯なら売れやすいメルカリで十分
- 月5万円で年26,400円、月10万円なら年68,400円の差。大量処分の時期だけラクマに寄せる手もある
- 利用者数はメルカリ約2,300万人 vs ラクマ約900〜1,000万人。売れるスピードはメルカリが上
- 手数料より効くのは送料・梱包費と「売れるかどうか」。安いものを大量に売るより、確実に売れるものを選ぶ
- 生活用動産の売却なら原則として課税されない。ただし1個30万円超の貴金属等や転売目的は例外
- 月3万円を年3%で積み立てると10年で約419万円(元本360万円)の試算になる
50代の資産形成でいちばん難しいのは、「投資に回すお金をどこから持ってくるか」です。給料を削るのは苦しく、続きません。家の中で眠っているものを現金に変えるほうが、痛みがなく、しかも部屋が片づく——一石二鳥です。今週末、押し入れをひとつ開けてみるところから始めてみませんか。一緒にコツコツやっていきましょう!
不用品を換金して積立を始めたあと、次に迷うのが「何を買うか」です。長期でリターンを生んできたのはどんな資産だったのか——データで確かめておくと、値動きに揺さぶられにくくなります。
※本記事は2026年8月28日時点のメルカリ・楽天ラクマ・楽天キャッシュおよび国税庁の公表情報を基にした一般的な情報提供であり、特定のサービス・金融商品の利用を推奨するものではありません。販売手数料・振込手数料・段階制の適用条件・楽天キャッシュへのチャージ条件・楽天証券のつみたて設定可否は変更される場合があるため、必ず各サービスの公式情報で最新の内容をご確認ください。月間利用者数は各種調査に基づく目安であり、集計方法・時期により差異が生じます。本文中の手取り試算は送料・梱包費・仕入原価を含まない単純計算であり、実際の手取りは出品条件により変わります。積立試算は毎月3万円を年利回り3%(コスト・税引後)で運用できたと仮定した月複利の簡易計算で、将来の運用成果を保証するものではありません。税務の取り扱いは個別事情により異なるため、判断に迷う場合は税務署または税理士にご相談ください。投資信託は元本保証の商品ではなく、価格変動・為替変動により元本割れが生じる可能性があります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。








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